領域選択覚書2
人生は選択の連続だ、とかっていう言葉をよく聞くけれど、私は、ずっと何かを選択することを避けてきました。
例えば、文理選択のとき。
悩んで悩んで悩んだ末に、私は理系を選択しました。
「理系に進めば、あとで文系を選ぶこともできるから」という理由で。
例えば、大学進学のとき。
悩んで悩んで悩んだ末に、私は総合科学部を選択しました。
「そこに進めば、あとで自分のやりたいことを選べるから」という理由で。
その時その時、悩んで結論を出しているように見えて、私はずっと、何も選ばず先送りにしてきたわけです。
大学で、どの学部を受験するか迷っていて、先生と話していた時のこと。
選択というのは、人生の幅を狭める行為だ、という言葉が出てきました。
私はそれが怖くて、なるべく多くの選択肢が残されていそうな今の学部を選びました。
でも、今の学部を選んだからこそ、得ることができなかったものもあって、
それは、「何かを選択し、覚悟を決めて勉強している自分」なんじゃないかなって思います。
どれだけ決めるのを先延ばしにしたとしても、今の自分に見えている範囲で物事を考えて決断することに変わりはなくて、その範囲ってちょっとやそっとのことでは変わらないんだなって最近思います。
学部を選んだ時の自分と、今の自分で何が変わったかと聞かれても、きっと根本的な部分は変わっていない。
表面的な、興味の部分とかが変わっただけで、結局考え方とかそういうものは変わってない。
だったら、結論を出すのを先送りしたことに何か意味があったのかな。
でも、逆に結論先送りしたからこそ分かったこともあって。
1つはその、結局考え方とかは変わらないんだなってこと。
2つ目は、その時の自分の視野の広さによって、その根本にある大事なものを形にするための手段がたくさん見えるようになって、だから「あの時あっちの道を選んでおけばよかったな」って思うようになるっていうこと。
今の自分は、今の自分が見える範囲を全部見渡したうえで、「きっとこれが最適解の近似なんだろうな」という道を選んだらいいんじゃないか、ということ。
だからどうした、という感じの話になってしまった笑
あと一週間もないんだよな。
今ぼんやりと「こっちに進みたい」というのが見えてきて、
だからあとは覚悟を決めて、勇気をもってそれを宣言するだけなのですがね。
それができないのが私の弱さだなと思う今日この頃。
ではまた。